最初は誰だってそうさ!(立ち直りの挨拶)
運転はちょっとずつ慣れてきました.道が広いので,とりあえず公道走っている分にはなんとかなりそうです.道を覚えてないので気付くと通り過ぎてますが.
今日は,先輩のはからいで讃岐うどん屋まで行きました.ロサンジェルス周辺はさすが都会なだけあって,日本のものはだいたい揃いますし,日本語が通じる飯屋もたくさんあります.Book Offまであります.
生活可!
で,そのうどん屋ですが,店員のおばちゃんに日本語でドヤされながら南アジア系の兄ちゃんが厨房でうどんを茹でている,というたいそうな鬱空間でした.というか,こちらの日本語が通じるお店では,たいてい店員のおばちゃんは何かしら大声で文句をたれています.なまじ言葉が分かるだけに始末が悪い.
うどんには腰が全然なくて,地元なら100円でもやっていけないよなぁ,という事を先輩に正直に話したところ,「厳しすぎる」と怒られました.
ちなみに丼にはなぜか「白木屋」って書いてありました.普通の丼より入手困難だと思います.
そんなわけで,ここ数日しっかり全開で働いています.コード書いてテストしてレビューして….正直,そういうのの方が落ち着きますけどね.
とりあえず信用されないと何もならないわけで,始めが肝心だと思いますが,あまりマジメに取り合ってると仕事だらけになるので適当に逃げる方法も一緒に学んでおかなければ,という感じです.何にせよ,こっちのマネージャはちゃんとマネージメントをするので,その点はいいですね.
今日は,ようやく車が支給されました.今までは先輩の車で一緒に通勤していたのですが,これからはそうはいきません.しかし,日本でもろくに運転経験のない自分が,交通ルールさえ違う見知らぬ土地で,こんなものを乗りこなせるのでしょうか.この国では,車がないと本当に死ぬので,崖っぷちです.Drive or Die!うわ,どうしよう.帰りたい!
あまりに不安すぎるので,先導してもらえるよう先輩に頼み込み,なんとか夕飯を食ってホテルまで帰って来ることができたのですが,途中の駐車場でなんか違和感あったよなぁと思って車体を確認してみると案の定こすり傷が!納車一日目で傷物!
涙で枕を濡らします.
というわけで「傷付きたくなる号」誕生!
今日は初出勤日です.
ボスやチームメンバーと顔合わせをしたのですが,チームのほとんどがアジア人という状況で,中国訛りの英語やベトナム訛りの英語など,いきなり言語のハードルが引き上げられた感があります.どうしよう.ちなみにもちろん日本人は僕だけです.
PCやワークステーションの環境を構築し,やっとでメーラを立ち上げると,ボスから僕宛に仕事のアサインのメールが届いていました.先行入力ですか!
というわけで,一息つく暇もなく,仕事へと駆り出されて行きます.現実はそんなに甘くないよね,そうだよね….
昼間は先輩の車で,街をぐるりと巡ったりしてました(家族ぐるみで).
昨日で事務手続きが終わったので,本当の職場があるロサンジェルスへ向います.国内線でだいたい1時間くらいの距離です.
ホテルから空港まで1時間ほどかかると言うので,それに合わせてタクシーを呼んでおいたのに,ものの10分で空港に到着した時はどうしようかと思いました.しかし,空港は,成田の国際線と違ってアホのように混んでいたので,むしろそれでギリギリでした.最後まで綱渡りみたいに.
ロサンジェルスでは,3年前に同じ立場で赴任した職場の先輩と合流します.ちなみに先輩のご両親も僕と同時に成田からロサンジェルスに到着するそうです.いきなり家族ぐるみのお付き合いに!
夜は海辺のモールで生まれて初めてロブスターを食しました.蟹と海老の中間のような味で,ゴムのように身が堅いのですが,こんなものなのでしょうか?何にせよ$50は高すぎだと思います.ちなみにこちらの人は,蟹をハンマーで叩いて食うので迫力があります.
今日から家が見つかるまで滞在するホテルは,ウィークリィマンション風でキッチンが付いており,それなりに快適です.階段室が異様にシナモン臭い以外はおおむね満足です.
今日は一日,会社でアメリカでの生活についてのオリエンテーション.提出書類とか.
そういう内容で手違いなんて起こるはずがないと思っていたのですが,会社の人がナチュラルに僕の給与振り込み口座の開設を忘れていた時はどうしようかと思いました.お金,払ってくれますか?(不安)
その後ホテルに帰還.昨日はドライヤがあることに気付かなくて,日本から持って来たドライヤを120Vで使用し,電圧差によってパワフルに進化した熱風に頭皮を焼かれて驚いていたのですが,なぜ気付かなかったかと言うと,このホテルに備え付けてあるドライヤが以下のようなものだったからです.
受話器のような部分を外すと,掃除機のホースのようなところを経由して熱風が吹き出してきます.これがアメリカンデザインか!!こういうところを見るにつけ,自分が異国にいることを認識します.ちなみに,こちらのエレベータはどれも日本で言うところの貨物用ぽいです.
同日昼前にサンフランシスコに到着!空気女と恋人は連れていませんが(筋少).
会社へは,空港から出ている乗り合いバスで向います.乗り合いバスなので順番に行きたいところまで行ってくれるのはいいのですが,勝手が分からない地なのでどこへ連れて行かれるのか気が気ではありません.陽気なイタリア系移民のおっちゃんの運転でマイクロバスがフリーウェイを疾走します.
会社名を伝えても怪訝な顔をされるし,一体どうなることかと思いましたが,なんとか辿り着きました.出国からこっち,こんなのばっかりだ.綱渡りみたいに!サンフランシスコ!(筋少)
会社で簡単な説明があった後,担当の人の車でSocial Security Officeというところへ向かい,SSN(Social Security Number)の申請を行います.この国では,国民は総て番号を割り振られており,これがないと諸手続きがほとんど出来ないのです.
信号待ちの時,背後から大音量のHip Hopを響かせた車が近付いてきます.ズンドコまで海を越えた!
一体僕はこの国でどうなってしまうのか,という不安よりも「またこういう感じか」という,そういう暗示的な出来事だと思います.
SSNの申請を終えた後,ホテルへチェックイン.
…広っ!!空間持て余し気味です.ちなみにPowerBookを広げてみると謎の無線基地局が見えたので,ありがたく使わせてもらいました.すばらしい.
夜は会社の人達とディナーだったのですが,彼らが「久しぶりに行きたい」という理由で日本食の居酒屋+寿司屋だったので,異国感はまだ全然ありません.
ホテルをチェックアウトした後,携帯電話を解約し,成田へ向います.
成田空港は初めてだったのですが,あまりの広さにどこへ行ったらいいか分からず,最初は到着ロビーでウロチョロしてました.スタッフに訪ねて何とか出発ロビーまで行ったはいいけど,今度はどこでチェックインしたらいいかサッパリ分からず,またウロチョロしてました.スタッフに訪ねて何とかチェックインしたはいいけど,今度はどこで出国審査をしたらいいか(以下略).結局全部人に聞きました.空港は難しすぎます(弱い).
なんとか無事に出国審査を終え,出発ゲートに向います.
…むっちゃ空いてる!さすがこういうご時世.なかなか大変ですな.
今回は仕事で出向ということでビジネスクラスが利用出来たのですが,ビジネスクラスはゲートをくぐるところからすでに特別扱いなので,他の乗客の「何であんな若造が?」「親の金でビジネスクラスで留学か?いい身分だな!」みたい顔がチクチクと痛かったです(被害妄想).違うんです,こう見えても30歳が間近だし,そもそも仕事なんです!と心の中で必死に言い訳.なんでこうなのか.
飛行機の中では,ろくな映画がなかったので音楽チャンネルを聴いていたのですが,なぜか80年代特集で,次から次へと繰り出される胸きゅんシンセのキャッチーなメロディにメロメロになりながら,サンフランシスコを目指したのでした.
長らくお待たせいたしました.
前回,3年間のアメリカ転勤が決まったことをお伝えしましたが,1か月ちょっとばっちり引っ越し準備という理由にかこつけて全く更新していませんでした.多分定期的に見ていただけていた方も愛想をつかしたんじゃないかと思いますが,ゆっくり再開していきます.またよろしくお願いします.
荷造りについてですが,一時はどうなることかと思いましたが,引っ越しのプロがやってきて颯爽と荷造りしてくれたので,何とかなってしまいました.分業制という労働形態は本当に素晴らしいと思います.
引っ越しのプロが荷造りしてくれている間に,国際電話でアメリカの宿を手配するという一歩間違えればDIEというスリリングな状況でしたが,こっちも何とかなりました.なんでこんな直前までバタバタしますか(アメリカでの担当が前日までバケーションだったからです).
ホテルが取れて一安心しているうちに,引っ越しのプロがNTTに返すはずのADSLモデムまで丁寧に梱包してしまうというハプニングがありましたが,携帯電話でトラックを呼び戻して取り返しました.事前に言っておかなくてごめんなさい….
というわけで本当に今日から宿無しです.本日はホテルで一泊し,明日には成田から日本を立ちます.あちらでも僕の人生のモットーである「低空飛行だけど意外と落ちない」を実践していきたいと思います.